-82-基礎作業学Ⅰ学科名作業療法学科必修科目科目名(陶芸、レクリエーション)区分・授業方法専門、講義・演習単位数担当講師大西真二・高島進学年・学期1年生後期1〔授業の目的・ねらい〕1年前期・後期の基礎作業学Ⅰで学んだこと・学んでいる内容を生かして、陶芸とレクリエーションの「作業」を用いた「療法」としての演習を行う。<陶芸>陶芸の基本的知識を学び。障がい者の方々が作品作成で失敗しないために、土練り、形成、素焼き、施釉、本焼きなどの工程でそれぞれの留意点を学ぶ。身体・精神障がい者に治療活動として利用できるよう、心理的効果や身体的効果を理解して作業療法を考える。<レクリエーション>レクリエーションに対する捉え方は、障害があるなしに関わらず一様にその人の文化的、社会的環境や問題意識、立場によって微妙に変わってくる。そこで、一般的なレクリエーションの理念を理解するだけでなく、対象者の障害を把握することも重要であると考える。遊びとしてのレクリエーションも重要であるが、ここでは、治療的(セラピューティック)レクリエーションとして自ら体験したことをもとに関わる側の基本的知識・技術・姿勢を獲得できればと思います。〔授業概要〕<陶芸>1.陶芸の歴史、作業工程、器具の説明、土練り、形成、陶芸課題レポート提示2.土練り、形成3.素焼き、陶芸の心理的・身体的効果4.下絵付けおよび施釉、作業分析、陶芸の治療的利用5.本焼き、作業分析、陶芸の治療的利用6.陶芸のまとめ、片付け陶芸課題レポート提出(期末成績評定)<レクリエーション>1.レクリエーションの基本理念について「生きがいをつくる」2.「コミュニケーション・ワーク」対象者との良好な関係を構築する。歴史、治療的レクリエーション、範囲と種類3.高齢者・精神障害者等への、レクリエーションを体験する。4.「治療的レクリエーションの技法」―プログラムの立案・集団の意義・種目別レクリエーション活動の実践と分析―各種療法との関連について1)音楽療法2)回想法3)絵画療法4)ダンス・ムーブメント5)アロマセラピー6)集団療法7)感覚統合療法8)動物介在療法等5~8.「高齢障害者に対するレクリエーションを、グループ活動により実践」―レクリエーションの実践報告をまとめ、発表・反省する―*疾患・障害別にみた治療的レクリエーション活動の実際(対処方法)*脳血管障害、高齢者、認知症、脊髄損傷、関節リウマチ、小児〈乳幼児〉、重度心身障害児・者、精神障害、自閉症、学習障害児等9.全体の反省、レクリエーションの応用レク課題レポート提出(期末成績評定)〔教科書〕講師配布資料〔参考書〕福祉レクリエーションの援助・日本レクリエーション協会・中央法規出版レクリエーション指導法吉田圭一/吉野宏明・ミネルヴァ書房レクリエーション指導法その理論と活動鈴木秀雄著・誠信書房〔その他〕〔成績評価の方法〕①出席状況②実技態度③期末試験(各課題レポート提出)
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